ヒラギノフォントのデザイン

小さな文字でも読みやすい視認性と可読性。時代を超える普遍性。

「画像と調和しながら、くっきりと読みやすい書体」を目指し、フトコロや重心、字面といったデザインの各要素が中庸になるよう、丁寧に調整されたヒラギノフォント。機能性と美しさを兼ね備えたデザインは使われる場所や大きさ、媒体を問わず、洗練されたグラフィックを構成し読みやすさを提供します。 バランスのとれた文字とニュートラルな印象で、読み手への負荷をかけずに、自然と情報の理解を促す、まさに「伝える」ための設計です。発売から30年以上経過した今日おいてもデザインの最前線で使われ続ける普遍性を持つ、唯一無二の書体です。

線同士の空間が一定

線同士の空間が均一に見えるように設定し、線の密度に偏りがないよう調整。小さなサイズの文字でも線同士がぶつからず、文字がつぶれにくいため読みやすいという特長を持っています。また、文字を組んだ際の濃度(黒み)が均一になり、画像との相性向上や、ページのバランスを良くする効果があります。

小さすぎず大きすぎないフトコロ

フトコロが狭いとスマートな印象、情緒的な印象になります。フトコロが広いと、明るく堂々とした印象になります。ヒラギノのフトコロはやや広めで、堂々としつつもスマートさを持ち合わせた、汎用性の高い設計です。

バランスのとれた重心

縦横どちらの組方向にも親和性をもつよう、重心は高過ぎず、低過ぎない、視覚的に中位置に設定。重心が高くなると古い時代を想起させクラシックな雰囲気となり、逆に低すぎると幼く見えます。若々しさもありつつ落ち着きがある印象となるよう、重心を中庸な位置に設定しています。

判別しやすいやや大きめの字面

線同士の空間を均一にする処理に加え、字面(じづら)をやや大きめに設定。また、仮名の字面を少し大きめに設定することでベタ組みにおける文字間の開き過ぎを軽減し、読みやすい版面を形成。縦横どちらの組方向でも使用できるよう、特定の組方向への要素を含まないデザインです。この字面設計により、隣り合う文字との間に適度な空間が保たれ、読みやすく落ち着いた文字並びとなります。